【ライフスキル】アサーティブコミュニケーション

アサーションとは

自分だけではなく相手も尊重し、自分の感情や要求を率直・誠実・対等に伝える自己表現の考え方と方法。

身に着けることでよりよい人間関係を築け、社会の中で協調して集団生活を送れるようになる。

 

コミュニケーションは自分の性格を社交的に変えたり、苦手な人を好きになるという才能や性格などの問題ではなく、

ほんとうに必要なことや伝えたいことを適切に伝えられるということが重要。

またアサーティブを実践したからと言って必ず相手にわかってもらえるとは限らない。

 

自己主張ができない理由

  • そもそも引っ込み思案な性格
  • 自己主張したら、怒られたり、馬鹿にされた経験がある
  • 自分が劣っていると考えて自身がない
  • 自己主張をする人が苦手

 

自己表現のタイプ

タイプ 説明 例)レストランで注文したものではない料理が出てきた時の返答
攻撃的 自分のことだけ考えて他者を尊重しない。 「こんなの頼んでませんけど!誰がこんなの頼んだの!」
非主張的 自分よりも他者を優先し自分のことを後回しにする。 受け身:「まあ、ラーメンでもいいかぁ・・」
(何も言わずにラーメンを食べるけど本当はカレーが食べたかった)
作為的

自分にも他者にも誠実さがない・自分も他者も尊重していない。

人を動かす(操る)ようなコミュニケーション
回りくどかったり、相手に罪悪感を感じさせてしまうようなコミュニケーション。

(食べた後で)「ここは注文もまともに取れないんですね」
(チクチク嫌味を言う)
アサーティブ 自分のことも考えるが、他者にも配慮する・自分も他者も尊重する。 「私が注文したのはカレーなので作り直していただけますか?」

必要なのは、自己満足ではなく、問題解決の方向に向いている態度であること。

しかし実際、これらの自己表現方法は常に1つだけに当てはまるのではなく、

状況によって使い分けていたり、またあえてそのようなコミュニケーションをとる必要がある場合もある。

そのため、まずは自分の陥りやすいパターンに気づき、

その行動パターンを踏まえて適切なコミュニケーション方法を身に着けていくことが重要。

 

コミュニケーションを支える4つの柱

実際のコミュニケーションでは、伝えられる話の内容そのものより、

相手が自分とどのように向き合って話をしてくれようとしているのかという点もおおきな影響を与える。

相手と向き合うときの心の持ちよう、あり方について、アサーティブでは下記4つが重要と考える。

 

  • 誠実…自分自身に対して正直になり、相手に誠実に向き合うこと
  • 率直…気持ちや意見・要求などを相手に理解できる形で具体的に伝えること
  • 対等…相手を見下したり、自分を卑下したりしないこと
  • 自己責任…自分に行動によって起こる結果に責任を持つこと

 

問題解決のためのアサーティブな方法

DESC法

DESC法 内容
D
描写する
状況や相手の行動を描写する。
E
説明する
自分の主観的気持ちを表現、説明する。
S
提案する
相手に望む行動、妥協案、解決策などの提案をする。
C
選択する
相手に選択肢、代替案を示す。

 

オンライン会議をしているときに、後ろから話しかけられ、会議が終わってから話してほしいと思っているとき。

DESC法 言い方
D
描写する
今、仕事でお客様と会議をしているんだ。
E
説明する
この時間で見積書の説明をする。
S
提案する

話は会議が終わった後にしてほしいんだ。

C
選択する
それとも今しないといけない話?

 

最後に

アサーションの習得はもはや、「外国語を学ぶ」と考えたほうが良いかも。

「定型文を頭に入れて、当てはめる」

最初の頭に入れるのが大変かもしれないが、入ってしまえば、

誰でもできるようになるスキルかもしれない。

そしてアサーションの基本は、「自分が言ったことで、相手がどんな反応をしたか観察すること」

どう話したららいいかに気を取られて忘れないようにしよう。

 

今日はここまで。