【ライフスキル】自己理解 〜ワーク〜

今回の訓練では、自己理解として、ワークを行ったので、ワークの結果をまとめておく。

 

1.「障害に対する理解や考え方」として当てはまる項目

  • 自分の特性が、仕事や学校でうまく行かないことにどう影響しているのかわからない:?
  • 自分の言動について振り返り、うまく行かない場合に自分のやり方を見直すことが苦手:◯
  • 苦手なことに対して、周囲にどのような配慮を求めれば良いかわからない:◯

 

2.自分の障害名や診断名について、医師やご家族、支援者等から説明された内容について

医療機関の専門医からASDの傾向、ASDによる抑うつ状態の可能性があると診断を受けた。本来会話する時、「前提」があり、「前提」を分かった上で会話をするから、会話をスムーズにできるが、「前提」がわからない可能性があるという話があった。

 

3.2について、自分が納得できているところ、納得できていないところ

納得できているところ:「前提」がわからないこと。

納得できていないところ:一般的なASDの特徴として計画を立てるのが難しいことがあるという説明もあったが、自分では「計画を立てる」のはできると思っている。

 

4.現時点で感じている実感

⑴自分のことで気になっていること

  • 他人が決めたやり方ではなく、自分のやり方で物事を進めたいという考えが強くあること
  • 電話中や何か作業している時に、話しかけられたりすると、気が散ってしまい、電話の内容や作業していたことが分からなくなってしまうこと
  • 相手の顔を読む、報告がめんどくさいと思ってしまうこと

 

⑵自分の苦手なこと

  • 「後でこれをやっておこう」とすると忘れてしまうこと
  • 一度に複数の作業をすること
  • 作業を素早くやること
  • 自分の思いを上手に伝えること(飲み込んでしまうことが多い)

 

⑶自分にできること、自分のいいところだと思うこと

  • やると決めたらちゃんとやること
  • 集中力があること

 

⑷今後のことについての考え(こうなりたいなど)

自分の思いを相手を傷つけずに、言いたいことを言えるようになりたい。

 

5.自尊感情の観点から、自分のことをどのように感じているか

自尊感情とは、自己受容などを含め、自分自身についてどのように感じているのかという、感じ方であり、自分の価値と能力に関する感覚や感情のことを言う。

 

  • 私は自分に満足している:どちらかといえばいいえ
  • 私は自分がダメな人間だと思う:どちらかといえばいいえ
  • 私は自分には見どころがあると思う:どちらかといえばはい
  • 私は大抵の人がやれる程度には物事ができる:どちらかといえばはい
  • 私には得意に思うことがない:どちらかといえばはい
  • 私は自分が役立たずだと感じる:どちらかといえばいいえ
  • 私は自分が少なくとも他人と同じくらいの価値のある人間だと思う:どちらかといえばはい
  • もう少し自分を尊敬できたらと思う:どちらかといえばはい
  • 自分を失敗者だと思いがいである:どちらかといえばいいえ
  • 私は自分に対して、前向きの態度をとっている:どちらかといえばはい

 

合計得点:27点(平均前後)

 

6.自分の障害特性を客観的に確認しよう

(太字が一番よく感じられたり、経験したりしている特性)

領域 自分が該当する項目/全項目数 該当項目
(1)不注意 3/20
  • 面と向かって話していても「話を聞いていないように見える」と言われることがある
  • 複数のことを同時に行おうとするとどれか忘れてしまう
  • 何かをやっている時に途中に他のことに気が向くとそれまでやっていたことを忘れてしまう
(2)多動・衝動性 1/10
  • 活動、作業などを言われた通りに行うことが苦手(自己流になりやすい)
(3)興味・関心 2/4
  • いろいろなことに興味を持って始めるが、どれも中途半端になってしまう
  • 作業をしている時は何とも思わないが、作業後にドッと疲れることがある
(4)自己コントロール・自己理解 5/18
  • 何かのきっかけで嫌な記憶がよみがえり、辛くなることがある
  • 相手の考えを深読みしてしまうことが多い
  • 頭の中で同じ考えが何度も繰り返されることが多い
  • 周囲にいる人の機嫌が悪いと「自分のせいかもしれない」と思いやすい
  • 「あなたはどうしたいのか?」と聞かれてもうまく答えられない
(5)こだわり 3/7
  • 自分なりの日課や手順、仕事のやり方などがあり、その通りにできないと落ち着かなかったり不安になる
  • 急な予定変更があるとちょっとしたことでも不安や焦りが強くなり気持ちの切り替えができない
  • 自分にとって良いこと、喜ばしいことであっても突然のことは苦手
(6)社会的・情緒的な相互関係 7/23
  • 相手(周り)のペースに合わせて行動することが苦手
  • 相手が困惑するようなことや失礼なことを思わず言ってしまうことが多い
  • その場にそぐわない話題を出してしまうことがある
  • 仲良くしたいと言う気持ちがあるが友人関係をうまく築けない
  • 話の輪に入りたくてもどうすれば良いか分からない
  • 周囲の人から「空気を読まない」と言われることが多い
  • 誘いを断りたいときはっきり言いすぎてしまう、あるいは断り方が分からず引き受けてしまう
(7)非言語コミュニケーション 4/7
  • 話しかけるタイミングが掴めず、なかなか話しかけられない、あるいは急に話しかけてしまう
  • 相手の表情から気持ちを推測するのが苦手
  • 「表情が硬い」とか「(怒っていないのに)怒っているの?」と言われることがある
  • 「声が大きすぎる」または「声が小さすぎる」などとよく言われる

 

7.発達障害の特性チェックシート

種類 強み(長所) 苦手(短所)
社会性の特徴

相手の年齢や立場にとらわれず公平に考える

常識にとらわれず発想が自由 

人に流されにくくマイペース

立場を気にせずトラブルになることがある

融通が利きにくい

協調性が少ない、相手の気持ちが分からないことがある

相手の顔色を気にし、不安になる、疲れる

コミュニケーションの特徴  

表現が独特、堅苦しい

相手の表情や状況が理解しづらく、会話が一方的になることがある

気持ちや言いたいことがうまく言えない

想像力の特徴

見通しのついたことだと力を発揮しやすい

いつもどおりの秩序や予定を重んじる、決まっている方が安心できる

みんなの好きなことに合わせることが苦手 

いつもと違うと焦る、臨機応変が苦手

注意・集中と活動性の特徴 興味があることへの集中力が高い

うっかりミスや忘れ物が多い

多くの情報から必要な情報を取り出すのが苦手

衝動的に思ったことを言ってしまったり、不用意な行動をしてしまう

感覚の特徴 リラックスできる感覚がある 苦痛に感じる感覚がある
運動の特徴   運動が苦手

 

感想

社会性が苦、一人で好きなようにやりたいという自覚はあり。

感覚が敏感で疲れやすいので、相手の顔色を伺うなどが面倒だと感じることがある。

自分が決めたスケジュールで進めたい、予定外のことがあるのは嫌。

作業中に話しかけられると気が散ってしまい、作業が分からなくなってしまうことがある。

 

8.セールスポイント/苦手なこと/自分で対処していること/周囲に理解・配慮してほしいこと

セールスポイント 苦手なこと 自分で対処していること 周囲に理解・配慮してほしいこと
集中力がある 作業としている時に疲れに気付けない 時間を決めた作業する 今日すべき作業か間変えてから作業する(後日できることは後日にする) 自分で疲れていると思わなくても早く寝るようにする やりすぎていると感じたら声をかけてほしい
  マルチタスク(複数のことを考えると何かを忘れてしまう) メモる 今日すべき作業か考えてから作業する スケジュールを立てて作業する どの作業を一番に、いつまでにやってほしいのか、明確にしてほしい

 

作業面

  セールスポイント 苦手なこと 自分で対処していること 周囲に理解・配慮してほしいこと
指示理解 難しいことでなければある程度理解できる 指示に対して意見がある時、うまく伝えられない コミュニケーションについて勉強、実践する 何かある時は早めに連絡が欲しい
正確性 ある程度丁寧に作業をすることができる 早く作業する 先に準備できることは先にやっておく 何かある時は早めに連絡が欲しい
作業能率 自分の中での優先順位は立てられる 効率よく作業をする 作業をする前に計画を立てる 何かある時は早めに連絡が欲しい
集中力・持続力 一度集中するとずっと続けられる 疲れているのに自分で気付けない

疲れていると自分で思わなくても早めに寝るようにする

時間に区切りを杖て作業する

ずっと作業していたら声をかけてほしい
作業に伴う報告、質問など 「終わりました」を言える 頭の中で質問をまとめられない

相手の話が全て終わった後、必要性を考えて質問する

上司がいないなどで口頭で報告ができない時は先にメールする

なるべく丁寧に対応してほしい
作業の耐性 作業を終わるまで頑張れる 疲れているのに自分で気付けない(知らない間に限界まで来ていることがある) 疲れていると自分で思わなくても早めに寝るようにする 無理していそうだなと感じたら声をかけてほしい

 

コミュニケーション面

  セールスポイント 苦手なこと 自分で対処していること 周囲に理解・配慮してほしいこと
挨拶や返事 挨拶されたら返事するよう教えられた 疲れていると面倒だと感じることがある 簡易でもするようにしている 私がコミュニケーションを苦手だと思っていることをわかっていてほしい
言葉遣い 基本的な敬語を知っている 言葉遣いについてあまり教育を受けなかった

なるべく丁寧に心がける

研修で学んだことを復習、実践する

私がコミュニケーションを苦手だと思っていることをわかっていてほしい
話を聞く時 相手の話を聞ける 適切に質問ができない(余計なことを言う) 「そうなのですね」などの共感を意識する 私がコミュニケーションを苦手だと思っていることをわかっていてほしい
話をする時 相手の状況を見れる(忙しそうにしていたら改めることができる) 自分が思っていることをうまく伝えられない 事前に「お話があるのですが‥」を言っておく 私がコミュニケーションを苦手だと思っていることをわかっていてほしい
相手の気持ちや考えを理解する ある程度は相手の気持ちを想像できる 顔色を伺いすぎて疲れる 見切りをつける 私がコミュニケーションを苦手だと思っていることをわかっていてほしい
休憩時の会話 相手が休みたそうにしていたらそっとしておける 余計なことを聞いて相手の気分を悪くしてしまう あまり話しかけないようにする 私がコミュニケーションを苦手だと思っていることをわかっていてほしい

 

思考・行動面

  セールスポイント 苦手なこと 自分で対処していること 周囲に理解・配慮してほしいこと
ストレス対処 「このくらいでいいか」と考えられる 疲れているとき自分をコントロールできず、感情的になりやすい

「このくらいでいいか」の考えを思い出す

自分の好きなことをする

疲れている時は自分のコントロールができないことを理解してほしい
変化やトラブルへの対応 冷静でいられる 突然のスケジュール変更に対して気持ちの切り替えが苦手 スケジュールに余裕を持たせる

臨機応変が苦手なことを理解してほしい

何かある時は事前に伝えてほしい

考え方の傾向

「自分が納得してから進めよう」と言う考えがある

自分の頭の中の考えを周りの人に伝える(自分の考えをまとめられない) ブログを書くなどして頭の中を整理する 頭の中の考えをまとめること、人に伝えるのが苦手なことを理解してほしい

 

今日はここまで