【ライフスキル】ストレスコーピング

ストレスとは

ストレス=”嫌なこと”ではない。

ストレスとは、心と体にうけるありとあらゆる刺激のこと。

疲れる、落ち込ませる悪いストレスもあるが、楽しい、ワクワクさせる良いストレスもある。

ストレスを完全になくすことは不可能で、どう対処するかが重要

ストレスに対して、なんらかの対処を行うことをストレスコーピングという。

発達障害とストレス

発達障害の人が働く時、「管理能力が問われる」「チームプレー」「常識や建前が重視される人間関係」などの場面でストレスの影響を大きく受ける。

そのため「障害特性を前提としたストレス」があることを踏まえておくこと。

これは他者の意図を推測する難しさや、明文化されていないルールの理解の難しさ、こだわりによる改善行動が難しいことにより不適応が生じやすいため。

 

二次障害を予防・軽減していくためにストレスコーピングスキルを持って、ストレスマネジメントすることが重要

発達障害の特性上、自分の心理状態を認識しにくかったり、快不快の認知ができないままストレッサーを回避できず、心身に悪影響が出るケースがあるため。

ストレス反応

外部からの刺激の元となるものをストレッサーと呼び、その刺激で生じた歪みを戻そうとする生体反応をストレス反応という。

 

ストレス反応は体が発する「ケイコクのサイン」。身体・心理・行動の3つの反応がある。

例)

  • 身体反応:胃が痛い
  • 心理的反応:やる気がしない
  • 行動反応:タバコを吸う、お酒を飲む、会社を休む

 

ストレッサーとなる要因は物理的・化学的・生物学的、心理学的の4つがある。

自分のコーピングスキルの状況

  • 気軽に相談できる相手がいない。
  • 相手にどのように相談を持ち掛ければ良いかわからない。
  • 自分にあったリラックス方法やストレス解消方法がわからない。
  • どんなことにストレスを感じやすいかわからない。
  • 疲れを感じていても、どのように解消すればいいかわからない。
  • とても疲れていても、休みを申し出ることができない。
  • 体調が悪くても、予定をキャンセルしたり、延期することができない。
  • 体調が悪くても、病院に行くことはほとんどない。
  • 自分の気分や体の状態を聞かれても、うまく答えられない。(何と表現すればいいのかわからない。)

自分のストレッサー

種類 詳細
物理的要因

光:太陽やアスファルトの照り返しが眩しくてうまく前が見れない

温度:寒暖差による体調不良

気圧:雨や台風などで低いことよる頭痛

音:近隣の騒音、やたら話しかけられる

化学的要因 金属:アクセサリーによる皮膚のかぶれ
生物学的要因

花粉:鼻水、鼻詰まり

汗:皮膚のかぶれ

心理社会的要因

人間関係:自分が感じたことをうまく伝えられない

家庭問題:毒親、毒兄弟による悪口

仕事:自分に裁量を持てず、自分のやり方で進められない。

 

自分のストレス反応と今の自分のストレス対処方法

ストレスコーピングするにあたっては下記の種類がある。

  1. 問題焦点型コーピング:ストレッサーに直接働きかけ、ストレスを取り除く。
  2. 情動焦点型コーピング:気分転換などで情動をコントロールする。問題の受け止め方を変える。
  3. 回避逃避型コーピング:問題を我慢、先送りする。
  4. 回復力を鍛える
  5. 外部にサポートを求める

 

大事なことは要因を分析、自己理解した上で使い分けること。

 

ストレスの解消について、自分は下記のような傾向がある。

  • ひたすら頑張る
  • 自分に頼る

 

自分にはないが他には下記のような方法がある。

  • 気分転換をする
  • 柔軟に対応する
  • 周りに頼る

 

ストレス反応の種類 ストレス反応詳細 今の自分の対処方法
身体反応

頭痛

疲労

肩こり

腰痛

倦怠感

早く家に帰る

休みを取る

ストレッチをする

マッサージに行く

早く寝る

サラダやフルーツを食べる

在宅でできれば在宅にする

心理的反応

緊張

集中力低下

イライラする

やる気がなくなる

お茶を飲む

ガムを噛む

音楽をきく

テレビを見て笑う

ゲームをして気を紛らわす

独り言をいう

運動をする

行動反応

過食

業務ミス

対人トラブル

言い方がキツくなる

ずっと横になる

お風呂が億劫になる

人の話を聞けなくなる

一人になる

トイレに行く

一人でできることをする

必要なこと以外話さないようにする

前向きに考える

瞑想する

 

ストレスコーピング特性レーダーチャート

下記項目に数字をつけ、レーダーチャート化する。

(数字が大きい方が「する」傾向があることとする。)

 

  1. 原因を調べ解決しようとする:4
  2. 今までの体験を参考にする:4
  3. 今できることは何か冷静に考えてみる:4
  4. 信頼できる人に解決策を相談する:3
  5. 関係者と話し合い、問題の解決を図る:3
  6. その問題に詳しい人に問い合わせる:4
  7. 趣味や娯楽で気を紛らわす:3
  8. 何か気持ちが落ち着くことをする:4
  9. 旅行や外出など活動的なことをして気分転換する:2
  10. 解決できないと分かっていても誰かに愚痴を聞いてもらう:3
  11. 自分をそのような状況に追いやった人を責める:3
  12. 関係ない人に当たり散らす:2
  13. 問題を放り出したり、先送りしたりする:3
  14. いつか事態が変わるだろうと思って辛い時が過ぎ去るのを待つ:4
  15. どうしていいかわからないので何もしないで我慢する:4
  16. なんとかなると希望を持つ:3
  17. その出来事の良い面だけを考える:3
  18. これも自分には良い経験だと思うようにしている:4

自分のコーピング耐性レーダーチャート

自分のコーピング耐性レーダーチャート

 

要するに、私は「周りの人にうまく相談ができない」んだね。

上司とかだと言いにくこととがあるし、家族は毒家族なので、

気軽に相談できる友達を作りたいです。

他には、ストレス発散だけでなく、耐性を作るということで、「運動」をもっと積極的にやりたいです。

まとめ

ストレスに対しては、以下のことが大事。

  1. ストレスを自覚する
  2. ストレスの原因を考える
  3. 自分にあった対処法を知る/持っておく
  4. ストレス耐性を強化する

 また社会的支援などを活用し、相談することも大切である。